講師
1.(財)電力中央研究所 主任研究員 服部徹氏
2.富士ゼロックス(株) R&D企画管理部 チーム長 浅井政美氏
3.TOTO(株) UD研究所 所長 日浅雅見氏
(前・総合研究所 研究企画部 部長)
日時 平成22年8月25日(水) 10:00~17:00
会場 [東京・大井町] きゅりあん 5F 第1講習室
聴講料 1名につき 63,000円(消費税込み・昼食・資料付き)
〔1社2名以上同時申込の場合1名につき52,500円〕
プログラム
(10:00~12:00)
【第1講】 リアルオプションにおけるR&D資源の最適配分
(財)電力中央研究所 主任研究員 服部徹氏
<講座趣旨>
リアルオプションの考え方によれば,R&Dというのは,企業が将来その成果を用いて事業化するという「選択肢」を確保しておくための活動とみることができます。R&D資源の配分とは,企業がR&Dによって,どのような「選択肢」を確保しておくべきかを考えることでもあります。本講座では,リアルオプションの基本的な考え方について説明しながら,不確実性の下で,限られたR&D資源の配分を考える際のポイントについて考えていきます。
1.研究開発投資の価値をどう考えるか
・研究開発投資の特徴
・戦略的投資としての研究開発
2.リアルオプションとは何か
3.リアルオプションとしての研究開発投資
・研究開発投資から事業化への段階的意思決定
・研究開発投資の費用対効果の考え方
・研究開発投資における様々な意思決定との関係
・研究開発投資に特有の問題
4.リアルオプションの価値評価に基づく資源配分
・価値評価に必要な情報
・価値評価のための手法
・事例:特許の価値評価
・リアルオプションの価値評価の限界
5.リアルオプションの考え方に基づく資源配分
・オプションとしての価値を高めるプロジェクトとは
・リアルオプションによる資源配分の見直し
・事例:評点法を利用した評価手法
<質疑応答>
(12:45~14:45)
【第2講】 ポートフォリオ分析によるテーマの優先順位付けと最適化
富士ゼロックス(株) R&D企画管理部 チーム長 浅井政美氏
<講座趣旨>
昨今のような経済状況、技術の進展、技術領域の拡大など環境の変化が劇的に起こる状況では、定期的に研究開発テーマの見直しが必要とされる。しかし、材料系の研究開発などのように、研究開発期間が10年以上掛かる場合には、長期的な研究開発が必要である。研究開発費の投入バランスを如何にしていくかが大きな課題である。研究開発テーマの優先付けの判断は、そのテーマの評価により判断されるが、その評価は非常に難しく、かつ、そのテーマの評価方法には各種の方法が用いられる。その評価法の一つとして、技術ポートフォリオがある。技術ポートフォリオは、技術評価の見える化として重要であり、技術出身及び技術出身以外の経営層が技術経営という視点での研究開発テーマの選択などの検討に参加することができる。 本講演では、技術ポートフォリオを基にした研究開発テーマの優先順位付けの判断を説明する。
1.技術ポートフォリオとは
・技術ポートフォリオの種類
・自社に必要な技術ポートフォリオ
・技術マーケティングと技術ポートフォリオ
2.技術体系と技術ポートフォリオ
・技術ポートフォリオと技術体系との関係
3.技術ポートフォリオの分析
・ポートフォリオ分析の仕方とその視点
・技術テーマの分析(経営的、技術的視点)
・技術マップをベースにした技術ポートフォリオ分析手法
4.技術ポートフォリオの課題と今後の方向性
<質疑応答>
(15:00~17:00)
【第3講】 NPVの算出方法とR&D資源配分判断への活かし方
TOTO(株) UD研究所 所長 日浅雅見氏
(前・総合研究所 研究企画部 部長)
<講座趣旨>
コーポレートの研究部門として、弊社の幅広い商品分野の短・中・長期の研究テーマに加え、新規事業創出のための研究テーマを担当しており、技術分野および時間軸といったテーマの性質は様々であり、資源配分をはじめテーマ管理(テーママネジメント)は、明確なルールのもとで、柔軟な運用を行っており、当日はその一部をご紹介させていただきます。
1 会社組織と研究所の役割
2 テーマ企画書
・テーマ企画書の狙い・内容
・NPV計算の実際
・テーマ企画書による資源配分
3 ステージゲートによる研究テーマ管理
・RDR規定
・研究着手段階での採算性評価
・商品が見えつつある段階での採算性評価
・事業部への移管段階での採算性評価
<質疑応答>