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医療ニーズ/【最新】研究開発動向を踏まえた 経口製剤設計

4月開催 医薬系セミナー  更新日:2010年03月05日
 セミナー番号【004116】 4/23 講師5名
★今後期待される剤形とはどんなものか?

医療ニーズ/【最新】研究開発動向を踏まえた 経口製剤設計


講師
【第1講】 (株)三和化学研究所 医薬品事業部 学術第一グループ長 坪井 誠 氏
 
【第2講】 東洋カプセル(株) 常務取締役 研究所長 高橋 雅人 氏

【第3講】 北陸大学薬学部 薬剤学教室 教授 村田 慶史 氏

【第4講】 昭和大学 薬学部 薬剤学教室 准教授 倉田 なおみ 氏

【第5講】 日本医科大学付属病院 薬剤部 主任 伊勢 雄也 氏

日時 平成22年4月23日(金) 10:30~18:30

会場 [東京・大井町] きゅりあん 5階 第1講習室

聴講料 1名につき63,000円(消費税込み/昼食・資料付き)
〔1社2名以上同時申込の場合1名につき52,500円〕

 
 
 
プログラム
 
【10:30~12:00】


Ⅰ.ゼリー製剤の開発と工夫


(株)三和化学研究所 坪井 誠 氏

【講座主旨】
 近年の製剤技術の進歩は目覚しく、服薬コンプライアンスを改善し、QOLの向上を目指した製剤開発が行われている。  この中でゼリー剤は厚生省シルバーサイエンス研究によって高齢者が希望する薬剤としてあげられる有望な剤型である。  一方、陽イオン交換樹脂はカリウムを体外に排泄する唯一の薬剤であるが、口腔内でザラザラ感があり服用性の問題が指摘されていた。  当社は 陽イオン交換樹脂をゼリー製剤とし服用性改善を目指した。  同剤発売後、 服用性の改善が報告されると共に、その結果として陽イオン交換樹脂そのものの使用量が増加し、処方患者数の拡大が推定されている。  更に 同剤の適応症である高カリウム血症に対する治療の幅も広がってきている。  今回、ゼリー製剤への工夫が患者さんのQOL・薬物治療などに対してどのような影響を及ぼしているかを同剤のデータを中心にまとめてみたい。


【講演内容】
1.ポリスチレンスルホン酸カルシウムのゼリー製剤
 1-1 開発の経緯
 1-2 PS-Caの作用メカニズム
 1-3 臨床効果と安全性
 1-4 服用性の改善
 1-5 製剤の安定性
 1-6 成分の使用量に対する影響

2.ゼリー製剤の工夫とQOLの向上

3.高カリウム血症について

4.高カリウム血症の治療について

【質疑応答】


【12:45~14:15】


Ⅱ. 抗アレルギー成分をもちいた軟カプセル製剤の開発


東洋カプセル(株) 高橋 雅人 氏

【講座主旨】
アレルギー疾患には効き目の速い製剤が求められている。そこで、医療用抗アレルギー成分をモデル薬物とした薬物の放出性にすぐれた軟カプセル剤について言及する。さらに服用量の軽減そして安定的な薬物放出をも実現。このことは、即効性が求められる臨床上有用性の高い他の疾患用薬開発が期待される。


【講演内容】
1. 抗アレルギー軟カプセルの歴史

2. 服薬コンプライアンスの向上(用量)

3. 薬物放出性の向上
  (1) 製剤技術
  (2) 開発組成
  (3) 放出性の評価

4. 安定な薬物放出
  (1) 崩壊遅延
  (2) 開発組成(バリエーション)
  (3) 製剤評価

5.今後の新規軟カプセル製剤

【質疑応答】

【ご略歴】
高橋雅人氏 薬学博士・薬剤師
東洋カプセル株式会社 常務取締役 研究所長
日本ジェネリック製薬協会 信頼性向上プロジェクト委員
ソフトカプセル協議会 理事
日本健康食品規格協会 理事


【14:30~15:30】


Ⅲ. 速溶性フィルム製剤開発と可能性


北陸大学 村田 慶史 氏

【講座主旨】
経口摂取可能な天然多糖類を素材として,完全な水系条件下で加熱等の処理をせずに薬物等の含有が可能であり, また制限された水分条件下で速やかな溶解性を示すフィルム製剤の開発に関する基礎検討について紹介します。 薬物含有時のフィルム形成能,製剤の特性等をはじめとして,その薬物放出挙動,各種疾患への応用についても考察いたします。


【講演内容】
1.速溶性フィルム製剤(FDF)素材の選択
 ・製剤素材としての天然多糖類

2.キャスティング法によるFDF調製とその製剤特性
 ・薬物含有FDFの調製,相溶性多糖類による混合フィルム
 ・FDFからの薬物放出試験

3.FDF適用疾患
 ・口腔内適用製剤: デキサメタゾン,ピロカルピン
 ・高齢者用製剤: ラクトフェリン
 ・癌治療支援製剤: メトロニダゾール等

4.FDFの応用と課題
 ・新規製剤素材の必要性

【質疑応答】

【ご略歴】
昭和33年 生まれ                       
昭和55年 富山医科薬科大学薬学部卒業             
昭和57年 同上大学院修士課程修了, 同年 北陸大学薬学部助手  
平成2年  学位取得(金沢大学)                
平成16年 北陸大学薬学部教授                 
(現在に至る)

日本薬学会                                 
日本薬剤学会                                
日本高分子学会                               
日本DDS学会                               
日本機能性食品医用学会  等 

天然多糖類を製剤素材とした機能性製剤の開発について携わってきた。      
昨年より,本テーマに関する検討を手がける。


【15:45~17:15】


Ⅳ.服薬に関する患者ニーズと医療現場の服薬支援の実際
        ~障害と服薬支援、簡易懸濁法、速放壊錠の意義~

昭和大学 倉田 なおみ 氏

【講座主旨】
医薬品は、それを実際に使用する 患者ニーズにあった製品が求められる。  しかし、開発、製造、処方、調剤、服薬準備など、 医薬品に関わる職種は多岐にわたるが、実際に 患者さんの服薬場面が見られる職種は非常に少ない。  臨床薬剤師として実際の服薬状況を見てきた経験から、 服薬に関する患者ニーズと最近話題の 速放壊錠について問題提起する。


【講演内容】
1.障害と服薬支援

2.運動障害における服薬支援

3.高次脳障害における服薬支援

4.視力障害における服薬支援

5.嚥下障害における服薬支援

6.粉砕調剤の問題点

7.簡易懸濁法

8.倉田式経管投薬法

9.簡易懸濁法における今後の課題

10.簡易懸濁法研究会の発足

11.速放壊錠の意義

12.認知症における速放壊錠の有用性

13.パーキンソン病における速放壊錠の有用性

14.嚥下障害における速放壊錠の有用性

15.簡易懸濁法と速放壊錠

16.15mmの口腔内崩壊錠の服用性

17.速放壊錠の展望

【質疑応答】


【17:30~18:30】


Ⅴ.口腔内崩壊錠への医療現場・患者からのニーズとは


日本医科大学付属病院 伊勢 雄也 氏

【講座主旨】
医薬品の適正使用は,患者が指示に従い正確に服用してはじめて成 立する。そのことを服薬コンプライアンスという。服薬コンプライ アンスの悪化に繋がる要因として、患者が抱える状態により薬を飲 みたくても飲めない、剤形・味・においなどの薬剤が持つ因子が原 因で飲みたくない、薬剤の使用方法がわかりにくいなどといった 様々な原因が挙げられる。本セミナーでは、服薬介助者ならびに服 薬患者へのアンケート調査結果を参考に、現在どのような製剤が求 められているのか、また臨床現場において口腔内崩壊錠はどの程度 評価されているかについて述べてみたい。


【講演内容】
1.はじめに

2.服用時のバリアとバリアフリー製剤

3.当院における服薬介助の現状

4.服薬を介助する側からみた口腔内崩壊錠の利点ならびに欠点
  ~看護師へのアンケート調査結果より~

5.服薬する側からみた口腔内崩壊錠の利点ならびに欠点
  ~外来患者へのアンケート調査結果より~

6.おわりに

【質疑応答】

【ご略歴】
平成6年6月:星薬科大学卒業
平成9年3月:星薬科大学大学院博士課程前期修了
平成9年4月:日本医科大学付属病院薬剤部入職
平成15年1月:薬剤部主任となる
平成15年9月:博士号(論博)修得(星薬科大学)
平成21年1月:薬剤部係長となる
現在、 日本医科大学付属病院薬剤部にて常勤し現在に至る
所属団体/学会:
東京都病院薬剤師会緩和医療専門薬剤師養成特別委員会委員、日本病院薬剤師会、日本薬学会、日本医療薬学会、日本医科大学医学会、日本クリニカルパス学会、日本癌治療学会、日本医薬品情報学会、日本緩和医療学会ガイドライン作成委員、日本緩和医療薬学会編集委員、企画委員、教育委員、厚生労働科学研究費補助金がん臨床研究事業「がん医療の均てん化に資する緩和医療に携わる医療従事者の育成に関する研究」分担研究員

認定:
日本病院薬剤師会がん専門薬剤師、生涯研修認定薬剤師
日本医療薬学会指導薬剤師
日本薬剤師研修センター認定実務実習指導薬剤師

賞罰:
日本薬学会医療薬科学部会論文賞入賞(平成20年度)
日本医療薬学会奨励賞(平成21年度)