講師
第1部:(独)物質・材料研究機構 生体材料センター
生体材料システム化グループ 主幹研究員 工学博士 川上 亘作 氏
【元塩野義製薬、万有製薬】
第2部:山形大学大学院 理工学研究科 准教授 野々村 美宗 氏
【元 花王(株) 主任研究員】
日時 平成22年4月21日(水)10:30~16:30
会場 [東京・王子] 北とぴあ 7F 701会議室
聴講料 1名につき52,500円(消費税込み/昼食・資料付き)
〔1社2名以上同時申込の場合1名につき42,000円〕
プログラム
(10:30~12:30〉
【第1部】 難水溶性薬物のための製剤化技術:理論と実際
(独)物質・材料研究機構 生体材料センター 川上 亘作 氏
【講座趣旨】
近年の医薬品開発において、製剤研究者が難水溶性薬物と無縁でいることはほぼ不可能である。難水溶性薬物のための製剤化技術は各種開発されているものの、実際に利用しよう とすると思いがけない困難が生じることも珍しくない。それらには、背景理論をふまえていれば避けられるものもあるが、製剤の特性上避けられないものもある。 本講演においては、難水溶性薬物のための各種製剤化技術について、その理論と実際について解説を行う。
【講座内容】
1.難水溶性薬物の製剤化概論
2.原薬の溶解性改善
結晶多形の熱力学と物性への影響
塩による物性改善
Cocrystal 添加剤による溶解性改善
(pH調整、有機溶媒の添加、界面活性剤など)
3.溶解性を改善する製剤
液体充填カプセル
自己乳化型製剤
ナノ分散製剤
固体分散体
4.非晶質製剤
非晶質の基礎
非晶質製剤の調製法
非晶質の物性
構造緩和と結晶化
5.難水溶性薬物の製剤化戦略
【質疑応答】
(13:15~16:30〉
【第2部】 界面活性剤による難溶性薬物の可溶化ノウハウ
山形大学大学院 野々村 美宗 氏
【講座趣旨】
化粧品・医薬品、化学品を開発する上で、難溶性薬物を含む乳化物や可溶化物を調製するのは案外難しいものです。
本講座では、乳化物や可溶化物を調製する上で最も大切な界面活性剤の選び方や安定性の予想の仕方、スケールアップ検討のポイントとトラブル対策について具体的な例を交え て講義します。まず、乳化物や可溶化物の特性について概説した上で、産業界で使われている界面活性剤とその特性を、最新の情報を含めて紹介します。つぎに、界面活性剤の物性 を予想するために用いられているさまざまな指標を紹介します。これらの指標を使いこなすことによって、乳化物や可溶化物を調製するのに適当な界面活性剤をある程度予想できます。 さらに、乳化物や可溶化物の安定化のテクニックを具体的な例をあげて考察します。このセミナーを通して乳化物や可溶化物を調製するための基本的な考え方を身につけ、新しい商品 の開発や生産プロセスの設計、トラブル対策に役立ててください。
【講座内容】
1. 薬物の可溶化状態
2. 界面活性剤とは
・界面活性剤の定義と種類
3. 界面活性剤の特性を予想しよう
・HLBはどうやって計算するのか?
・「パッキングパラメータ」「曲率弾性モデル」とは?
4. 難溶性薬剤の可溶化のテクニック
・界面活性剤の選び方
・油剤・高分子添加の効果
5. エマルション安定化のテクニック
6. 可溶化物・エマルションの粘度制御のテクニック
7. 乳化・可溶化物調製におけるスケールアップのポイント
8. 乳化・可溶化研究最新情報
・どんな油も乳化する、フッ素系界面活性剤
・必要な時だけ働く、刺激応答性界面活性剤
・サーファクタントフリー乳化
・粉も立派な乳化剤
【質疑応答】