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炎症性腸疾患治療の現状・問題点から見る今後期待される薬剤

4月開催 医薬系セミナー  更新日:2010年03月05日
 セミナー番号【004101】 4/15 講師5名
★各治療法の効果・欠点(治療の限界)から開発へのヒントを探る!

炎症性腸疾患治療の現状・問題点から見る今後期待される薬剤


講師
【第1講】 藤田保健衛生大学 消化管内科 教授 平田 一郎 氏
 
【第2講】 (株)ステリック再生医科学研究所 代表取締役 米山 博之 氏

【第3講】 銀座医院 内視鏡センター長 田中 寅雄 氏

【第4講】 新潟大学医歯学総合病院 第三内科 講師  鈴木 健司 氏

【第5講】 東京医科歯科大学 消化器内科 講師 長沼 誠 氏


日時 平成22年4月15日(木) 10:30~19:00

会場 [東京・蒲田] PiO 6階 C会議室

聴講料 1名につき68,250円(消費税込み/昼食・資料付き)
〔1社2名以上同時申込の場合、1名につき57,750円〕

 
 
 
プログラム
 
【10:30~12:00】


Ⅰ.クローン病 ―診断と薬物治療の動向―


藤田保健衛生大学 消化管内科 教授 平田 一郎 氏

【講座主旨】
クローン病に対して本邦では生物製剤(インフリキシマブ)のepisodic投与が2002年に,続いてscheduled投与が2007年に認可され, 従来の治療法に比し高い有効性が示されている.それを契機にクローン病の診断・治療の考え方にも変化が見られている. まず,クローン病をより適確に診断するために,診断基準の改定がなされ最終改定案が本年1月の厚労省研究班会議で答申された. これによってクローン病をより早期の段階で診断し,生物製剤を中心とした強力な治療で粘膜治癒を目標とした寛解導入の後, 同薬による寛解維持療法を行うことで,腸管合併症(瘻孔,狭窄)やそれによる外科的治療を減少させクローン病の自然史(疾病史)を 変えうる可能性が期待されている.本講演では上記内容を骨子として下記の項目について述べたい.


【講演内容】
1.クローン病の病態・診断

2.クローン病の疾病史

3.Infliximabの治療効果

4.Infliximabと初期病変・無効例・中期成績

5.クローン病の病態分類からみた治療方針

【質疑応答】


【12:45~13:45】


Ⅱ. レミケード以降の新薬開発動向と今後期待される治療戦略


(株)ステリック再生医科学研究所 代表取締役 米山 博之 氏

【講座主旨】
「奇跡のバイオ医薬」と称される抗TNF抗体レミケードの登場と成功以来、クローン病の炎症・免疫機構の研究や、 治療薬開発は全く新しい段階に突入し、現在も開発競争は激化の一途をたどっている。本講座では、レミケード以降、 より多彩になった免疫制御を標的とする治療薬、新しく出現してきた上皮再生を標的とした治療法などの研究開発状況を総括し、 今後どのような治療戦略が期待されているのか、議論を加えたい。


【講演内容】
1.レミケードが与えたインパクト
 ・レミケードにより何が見えてきたのか

2.免疫研究開発の新展開
 ・サイトカイン(TNF、IL-6、IL-12、IL-17、IL-23)
 ・細胞遊走(インテグリン、ケモカイン)
 ・自然免疫、オートファジーなど

3.発展する研究開発テーマ
 ・バイオマーカー
 ・再生
 ・線維化

【質疑応答】


【14:00~16:00】


Ⅲ. ~この10年の治療の変化を踏まえた~
           潰瘍性大腸炎における治療の現状と求められる薬剤


銀座医院 内視鏡センター長 田中 寅雄 氏

【講座主旨】
潰瘍性大腸炎は20-30代に血便、腹痛で発病する原因不明の炎症性腸疾患である近年急増し、 全国の患者数が10万人を超えようとしているが、この10年で治療も急速に進歩し、 ほとんどの患者が外来でコントロールできるようになってきた。 本講座では、1)潰瘍性大腸炎の症状、内視鏡診断について概説し 2)治療法として5ASA製剤、ステロイド、免疫調整剤、顆粒球除去療法の効果と欠点を解説し、 今後の新薬の治療の開発の参考とすることを目指している。


【講演内容】
1:潰瘍性大腸炎(以下UC)の定義

2:UCの疫学:世界と日本

3:UCの症状、腹部と腸管外症状

4:UCの内視鏡

5:UCの病理

6:UCの診断:クローン病との鑑別を含めて

7:UCの治療体系における治療アルゴリズムの変化とファーストライン展望

8:5ASA製剤の効力と副作用(臨床におけるアサコールの効能・効果を踏まえて)

9:ステロイド剤の効力と副作用

10:免疫調整剤の効力と副作用

11:注腸療法の利点欠点

12:サイクロスポリンとタクロリムスの効力と副作用

13:顆粒球除去療法の治療導入のタイミング

14:手術療法の適応とタイミング

15:今後のUCの治療で求められる治療薬とアンメットニーズ

16:海外開発動向 ~海外の新しい薬の現状~

【質疑応答】


【16:15~17:45】


Ⅳ.症例検討から学ぶ炎症性腸疾患の治療の現状と求める薬剤

新潟大学医歯学総合病院 第三内科 講師  鈴木 健司 氏

【講座主旨】
炎症性腸疾患は潰瘍性大腸炎とクローン病からなる慢性の難治性腸管炎症疾患である。従来は患者は欧米に多く、 日本では少ないとされてきたが、近年本邦においても患者数の増加が見られている。両疾患は厚労省の特定疾患治療研究事業の 対象疾患となっており、その治療に関しては厚労省の研究班より治療指針が示されている。本講座では潰瘍性大腸炎、クローン病の 実際例を提示しながら、治療の現状と求められる薬剤を解説する。


【講演内容】
1.潰瘍性大腸炎、クローン病の概説

2.両疾患に対する治療方針の概略

3.症例提示による実際の治療と問題点:潰瘍性大腸炎

4.症例提示による実際の治療と問題点:クローン病

5.現在の治療の限界

6.まとめ

【質疑応答】


【18:00~19:00】


Ⅴ.炎症性腸疾患に対する抗TNFα製剤の有用性と課題


東京医科歯科大学 消化器内科 講師 長沼 誠 氏

【講座主旨】
抗TNFα抗体であるinfliximabはクローン病に対しては2002年に本邦で使用され、 潰瘍性大腸炎については現在臨床試験が終了している。本邦のIBD専門施設では約25%のクローン病患者に対しinfliximabが 使用されており、標準治療になりつつある。海外ではadlimumab、certolizumab、などの他の抗体製剤も使用できるようになっている。 本稿ではinfliximabを中心とした抗TNFα抗体の登場によりIBDの治療、予後のどのような点が変わったのか、 また今後どのような点が変わっていく可能性があるのかについて述べる。

 

【講演内容】
1.抗TNFα抗体製剤の登場によって何が変わったのか? 

2.抗TNFα抗体製剤を診断早期に使用することの有用性

3.クローン病術後に抗TNFα抗体製剤を使用することの有用性 

4.Infliximab以外の抗TNFα療法について


【質疑応答】


 
 
 
*各講師のご略歴*

【 平田 一郎 氏 】
略歴 2010年01月 現在 

*学歴・職歴
昭和50年 3月     大阪医科大学医学部 卒業
昭和50年 6月     大阪医科大学第2内科・研修医/専攻医
昭和54年 7月(2年間) 東京都立駒込病院病理科・医員
昭和58年4月      医学博士取得(大阪医科大学)
昭和58年 6月(2年間)  米国ミシガン大学消化器内科・研究員
昭和61年 5月 大阪医科大学第2内科・講師
平成 2年 5月(2年間)  スェーデン・カロリンスカ大学消化器診断科・客員准教授
平成12年11月     大阪医科大学第2内科・助教授
平成14年10月     大阪医科大学病院・消化器内視鏡センター長(兼任)
平成16年10月     大阪医科大学病院・消化器内科科長(兼任)
平成17年11月~現在に至る 藤田保健衛生大学医学部・消化管内科学講座 教授
   (平成18年4月 名城大学大学院薬学研究科 客員教授) 
   (平成21年10月 中国・南京大学・医学部 客員教授)
              
*学会活動
学会理事:日本大腸肛門病学会理事,日本高齢消化器病学会理事,
日本大腸検査学会理事,
学会評議員:
日本消化器病学会評議員, 日本消化器内視鏡学会社団評議員
日本大腸肛門病学会評議員,日本消化管学会評議員など
学会専門医・資格:
日本消化器病学会-専門医・指導医
  日本消化器内視鏡学会-専門医・指導医,
日本大腸肛門病学会-専門医・指導医
日本消化管学会-胃腸科認定医
日本内科学会-認定医・指導医
学会誌・医学誌編集委員:
Review of Gastroenterology & Clinical Gastroentrology and Hepatology編集委員
日本高齢消化器病学会編集委員
「胃と腸」編集幹事
「IBD Research」編集委員
「Intestine」編集委員
学会組織委員:
日本大腸肛門病学会-教育委員,学会賞選考委員
日本消化器病学会-専門医制度審議委員
日本消化管学会-学術企画委員,    
日本消化器内視鏡学会-卒後教育委員,専門医試験選定委員,学会賞選考委員
大腸癌研究会-世話人,施設代表者

*現在のご業務・研究活動
診療:消化管疾患(特に炎症性腸疾患,大腸癌)の診断・治療.                          消化管疾患の内視鏡診断・治療                                                                       

【 米山 博之 氏 】

※近日掲載予定です。


 


【 田中 寅雄 氏 】

昭和62年千葉大学卒業
同年東京大学付属病院研修医
平成1年東京大学第二内科(現消化器内科)入局
平成3年から5年順天堂大学免疫学(奥村康教授)で消化管免疫研究
平成9年東京大学医学博士:胃がん遺伝子治療の基礎的研究
平成12年社会保険中央総合病院内科:高添正和部長のもと、
クローン病700例、潰瘍性大腸炎400例を担当、同時期にGCAP(アダカラム)、LCAP(セルソーバ:旭化成)を100例経験、免疫調整剤アザニン100例使用、レミケード100例使用、炎症性腸疾患関連の学会シンポジウム多数、英文論文6本執筆:筆頭著者1本、タクロリムス、5ASAの増量(4000mg/日)を担当した。
患者雑誌CCJAPANに欧米の医薬情報を述べた最新情報:「グローバル講座」3年間連載。
日本消化器病学会専門医 消化器内視鏡学会専門医
現在銀座医院内視鏡センター長:潰瘍性大腸炎を60例診療、漢方、GCAP併用して治療しており、最近2年間で入院した症例はわずか2人である。

 


【 鈴木 健司 氏 】
新潟大学医歯学総合病院第三内科にて、炎症性腸疾患の臨床と研究、教育に従事している。

*ご略歴
昭和62年新潟大学医学部卒業                                        
平成6年新潟大学大学院医学研究科終了                                
平成10年新潟大学大学院医歯学総合研究科消化器内科学分野 助手就任
平成19年新潟大学医歯学総合病院第三内科 講師就任

*学会・協会でのご活動
厚生省「難治性炎症性腸管障害に関する調査研究班」分担研究者(平成13年~15年)
厚生労働省「炎症性腸疾患の画期的治療法に関する臨床研究班」分担研究者 (平成15年~平成20年)
JST A-STEP 創薬開発事業 「RNA干渉によるクローン病腸狭窄症治療薬」 代表研究者(平成21年~) 


【 長沼 誠 氏 】
炎症性腸疾患に対する新規治療の開発                                       
クローン病に対する小腸内視鏡の有用性                                       炎症性腸疾患患者における妊娠・出産の調査

*ご略歴
平成4年 慶應義塾大学 医学部卒業                                       
平成4年慶應義塾大学 医学部 内科入局                                 
平成8年慶應義塾大学 医学部 消化器内科                                 
平成15年米国バージニア大学 医学部 消化器内科                                
平成18年慶應義塾大学 医学部 消化器内科 特別研究講師                          
平成21年 より現職

*学会・協会でのご活動
日本消化器病学会                                        
日本消化器内視鏡学会                                        
日本大腸肛門病学会                                        
米国消化器病学会 などで発表・講演