| Home -> 8月開催 電気系セミナー 色素増感太陽電池における
講 師 Ⅰ.同志社大学 RCAST研究員 足立 基齊 氏 Ⅱ.東京工業大学 炭素循環エネルギー研究センター 准教授 伊原 学 氏 Ⅲ.岐阜大学 大学院 工学研究科 Ⅳ.静岡大学 工学部 物質工学科 准教授 奥谷 昌之 氏 Ⅴ.慶應義塾大学 理工学部 化学科 助教 佐藤 宗英 氏 プログラム Ⅰ.色素増感太陽電池における発電原理、 同志社大学 RCAST研究員 工学博士 足立 基齊 氏 【講師ご略歴】 1969年 京都大学大学院博士課程終了
色素増感太陽電池は、シリコン太陽電池に変わり得る有力な候補である。最近、1cm2のセルの効率が、アモルファスシリコンの同面積の効率を上回ったことから、実用化の段階に入ったとの認識が広がっている。本講演では、色素増感太陽電池の発電原理から初めて、実用化に際して最重要課題と位置づけられる高効率化を目標とする研究について述べる。種々の検討が高効率化に向けてなされているが、試行錯誤的段階に留まっている。これは、高効率化を支配する因子の的確な把握が困難であるためであり、本演者はインピーダンス法を用いて、電池の作動時における電荷移動過程を支配する諸因子を決定する方法を最近発表した。この、インピーダンス法の解析も織り込みながら、高効率化を支配する諸因子について考察し、製造プロセスのどの部分をどのように改善すべきかを考察する。 ■プログラム 1.色素増感太陽電池の発展の歴史 2.色素増感太陽電池の発電原理 3.色素増感太陽電池の製造プロセス 4.色素増感太陽電池の高効率化に向けて
Ⅱ.金属ナノ粒子の局在表面プラズモンを利用した 【講師ご略歴】 1994年 東京大学 大学院 工学系研究科 化学工学専攻博士課程修了
これまでに銀(Ag)ナノ粒子の表面プラズモンによる局所電場増強効果を使い、色素増感太陽電池の高効率化を目的として、Ru色素の吸収係数を最大で149倍に増加させることができたと報告している。さらに、色素増感太陽電池に用いられているチタニア多孔質内の数十ナノメートルの空間においてAgナノ粒子と色素を相互作用させ、光吸収係数を増加できること、および銀ナノ粒子を担持することによってDSCの変換効率が向上することを報告してきた。本講演では、金属ナノ粒子の局在表面プラズモンとナノ粒子周辺に生じる光および局所的電場増強について述べ、それを色素増感太陽電池へ応用したこれまでの結果について、総括しながら説明する。 ■プログラム 1.色素増感太陽電池とシリコン太陽電池 2.金属ナノ粒子近傍の光、局所電場増強 3.局在表面プラズモンをどのように色素増感太陽電池に利用するのか? 4.表面プラズモンを利用した太陽電池に関する既往の研究 5.石英基板上での色素と金属ナノ粒子の相互作用 6.チタニア多孔質膜内での色素と金属ナノ粒子の相互作用 7.Co系電解液を使った色素増感太陽電池の金属ナノ粒子添加効果 8.ヨウ素系電解液を使った色素増感太陽電池の金属ナノ粒子添加効果 9.局在表面プラズモンを利用した色素増感太陽電池の展望 10.まとめ
Ⅲ.酸化亜鉛と有機色素を用いるプラスチック太陽電池の研究開発 岐阜大学 大学院工学研究科 環境エネルギーシステム専攻 准教授 学術博士 吉田 司 氏 【講師ご略歴】 2005-現在 岐阜大学大学院工学研究科 環境エネルギーシステム専攻助教授 【講師ご活躍】 2000年 電気化学会進歩賞・佐野賞受賞
再生可能エネルギーを主要な、すなわちありふれたエネルギーにしようとする人類の壮大な目標に対して、太陽光発電は着実に進歩しなくてはならない使命を負っている。安価で高性能な太陽電池として最も有望な色素増感太陽電池ではあるが、一足飛びにシリコンパネルに置き換えられるものではなく、現状の性能を踏まえ、一方ではその特色を活かした分野から実用化を進めることが大切であり、その認識は着実に広まりつつあると思う。上記の理念に基づき、我々は一般的なグレッツェル型とは異なる独自の材料と製法による色素増感太陽電池の研究開発を進めている。電気化学析出法と水熱法による高性能酸化亜鉛多孔質電極の低温作製と、これに適した有機増感色素の開発によって、高性能なプラスチック太陽電池が得られる。その技術解説と現状、さらに将来展望を報告する。 ■プログラム 1.研究開発背景 ―気候変動とエネルギー問題、Cool Earth計画 2.色素増感太陽電池の足どり 3.酸化亜鉛多孔質光電極の低温製膜 4.変換効率と耐久性の向上 5.これから必要なもの 6.色素増感太陽電池の将来
Ⅳ.色素増感太陽電池用酸化チタン電極の作成技術と短絡防止効果 静岡大学 工学部 物質工学科 准教授 工学博士 奥谷 昌之 氏 【講師ご略歴】 1997年 東京大学大学院工学系研究科超伝導工学専攻博士課程修了 【本テーマ関連学協会でのご活動など】 電気化学会
色素増感太陽電池は大きく分けると作用極、電解液、対電極から構成されており、高効率化のためには各部を最適化していく必要がある。本講では作用極の酸化チタンや酸化スズ透明導電膜に焦点を絞り、それらの最適化とともに短絡防止技術について解説する。
1.はじめに 2.スプレー熱分解法 3.SnO2透明導電膜 4.色素増感太陽電池 5.まとめ
Ⅴ.DSC高変換効率化を可能にする電子ベクトル制御技術
【講師ご略歴】 2006年 慶應義塾大学大学院博士課程修了 【本テーマ関連学協会でのご活動など】 日本化学会 会員
色素増感太陽電池(DSSC)の高効率化には、電子ベクトルの制御が非常に重要である。なぜなら、電子を損失無く取り出す必要があるためである。色素増感太陽電池における電子移動の素過程への理解を深めるとともに、更なる電子ベクトルの制御手法について考察する。 ■プログラム 1.電子をより早く、より多く、より遠くへ ―電子移動のメカニズム― 2.色素増感太陽電池における高効率な電子移動 3.色素増感太陽電池の更なる電子ベクトル制御 【質疑応答】 |