講 師
1.日本ペイント(株) ファインプロダクツ事業部 事業推進部 部長 田中 雅美 氏
2.大阪大学 産業科学研究所 産業科学ナノテクノロジーセンター センター長 工学博士 菅沼 克昭 氏
3.九州大学 大学院工学研究院 材料工学部門 助教 工学博士 寺西 亮 氏
4.大日本印刷(株) 研究開発センター AD研究所 シニアエキスパート 岡部 将人 氏
日 時 平成20年6月18日(水) 10:00~17:15
会 場 [東京・王子] 北とぴあ 7F 701会議室
聴講料 1名につき 63,000円 (消費税込・昼食、資料付)
〔1社2名以上同時申込の場合のみ 1名につき52,500円〕
プログラム
【10:00~11:30】
1.産業用インクジェットの現状・課題・トレンド技術
日本ペイント(株) ファインプロダクツ事業部 事業推進部 部長 田中 雅美 氏
後日アップいたします。
【12:15~13:45】
2.インクジェット法による微細配線技術
大阪大学 産業科学研究所 産業科学ナノテクノロジーセンター センター長 工学博士 菅沼 克昭 氏
【講座の趣旨】
インクジェット配線は、微細でマスクフリーの非接触印刷を特徴として有し、さらに少量でも多量でも即時対応可能なオンデマンド生産を実現する。インクジェット配線には、有機配線も検討されているが安定性に欠け抵抗値は高いので、これらの問題のない金属ナノインクが用いられる。一般に、インク中の金属ナノ粒子の粒子径は数nm~数十nmになり、この微細さによって低抵抗値と超微細配線が実現される。焼成条件を最適化すれば、抵抗値は10-6Ωcmの低いレベルにまで至り、金属の中でも最も抵抗の小さい銀が使われる。市販のナノ粒子インクの抵抗値は、180℃近傍から徐々に下がり、200℃を越えると十分低いレベルに達しする。ただ、200℃以上の温度はエポキシやPETなどの汎用の安価な基板には高すぎる温度であり、また、多くの有機半導体は耐えられない。150℃では絶縁であっても、250℃焼結ではほとんどバルク金属になっており、優れた低抵抗値が得られる。ナノ粒子を保護する分散剤の設計を考慮し、この焼結温度の低下を目指す技術開発が必要とされる。配線形成の低温化は様々な面で検討されているが、新規なカルボン酸銀塩を設計開発で100℃から150℃の範囲で低抵抗値を得ることに成功している。いっぽう、描画された銀ナノ粒子インク配線を簡単な溶媒に短時間浸漬することで、化学的に分子膜の結合を外すことも可能になり、究極の常温配線形成も可能になった。抵抗値変化は、数十秒で絶縁状態から導通が得られ、最終的に10-5Ωcmの十分な抵抗値が得られる。インクの合成とともに、印刷技術とのマッチングは低温配線形成への一つの鍵となる。これらの他に、基材とのぬれ、界面などの課題を紹介し、最後に総括としてプリンテッド・エレクトロニクスの今後の展望について述べる。
1.ナノ粒子インク
1-1 金属ナノ粒子の種類と特性
1-2 Snめっきとの相性(高温保持、高温高湿保持)
1-3 プロセスの課題
2.インクジェット技術
2-1 インクジェット技術
2-2 配線描画
3.インクジェットに競合する配線技術
3-1 スクリーン印刷
3-2 オフセット印刷
【質疑応答】
【14:00~15:30】
3.インクジェット法によるセラミックス膜の直接作製
九州大学 大学院工学研究院 材料工学部門 助教 工学博士 寺西 亮 氏
≪ご専門≫ 無機材料、機能性薄膜
【習得できる知識】
溶液法による成膜技術、セラミックス膜の低温合成法
【講座の趣旨】
インクジェット法をセラミックス膜の作製法に応用した例を紹介する。塗布法としてのみではなく反応法として同法を利用し、機能性セラミックス膜を作製する。
1.液相法によるセラミックス成膜技術
1-1 液相成膜法
1-2 原料の塗布法
2.プリンティング法
2-1 プリンティング技術
2-2 インクジェットプリンティング技術
3.インクジェット法による金属カルコゲン化合物膜の作製
3-1 硫化金属膜の作製とパターニング
3-2 セレン化カドミウム膜
3-3 硫化金属複合膜
4.インクジェット法による金属タングステン酸塩膜の作製
4-1 タングステン酸カルシウム膜
4-2 タングステン酸バリウム膜
5.インクジェット法を用いたYBa2Cu3Oy超伝導膜の作製
5-1 三フッ化酢酸塩原料によるYBa2Cu3Oy超伝導膜の作製
【質疑応答】
【15:45~17:15】
4.インクジェット法による液晶パネルへの液晶封入プロセス
大日本印刷(株) 研究開発センター AD研究所 シニアエキスパート 岡部 将人 氏 ご≪ご専門≫ 液晶ディスプレイ
【習得できる知識】
・液晶パネルにおける液晶封入プロセス
・インクジェットによる液晶塗布
・フィールドシーケンシャル法液晶ディスプレイの原理と課題
【講座の趣旨】
これまで実用化が難しかった強誘電性液晶の大きな課題である液晶封入プロセスに関して、従来技術の真空注入法とOne Drop Filling(ODF)法に対して、インクジェット法の有効性に現象を比較しながら述べる。また、強誘電性液晶を用いたフィールドシーケンシャルカラー液晶ディスプレイと原理と特徴について述べる。
1.フィールドシーケンシャルカラー(FSC)液晶ディスプレイ
1-1 FSCの原理
1-2 FSCの特徴 ~他方式との比較~
2.強誘電性液晶(FLC)
2-1 FLCの分類と駆動原理
2-2 FLCの特徴 ~高速応答性、視野角依存性etc.~
3.FLCの課題と解決法(1) 新規配向技術
3-1 FLCの配向欠陥に関して ~欠陥の種類と従来の解決法~
3-2 FLCの配向欠陥の改善 ~紫外線硬化型液晶の応用~
4.FLCの課題と解決法(2) 液晶封入プロセス
4-1 真空注入方法
4-2 ODF法
4-3 インクジェット法
4-3-1 インクジェット法による液晶吐出 ~吐出条件~
4-3-2 インクジェット法による液晶封入プロセス
4-3-3 液晶塗布条件 ~塗布パターンと塗布精度~
4-3-4 貼り合わせプロセス ~温度、圧力条件~
5.デモンストレーションパネル
5-1 表示性能
5-2 FSCの課題と今後の展望について
【質疑応答】