講 師
Ⅰ:(株)東レ経営研究所 特別研究員 三村 和男 氏
Ⅱ:総務省 消防庁 消防大学校
消防研究センター 危険性物質研究室 室長 博士 古積 博 氏
Ⅲ:(独)労働安全衛生総合研究所
電気安全研究グループ 上席研究員 博士(工学) 山隈 瑞樹 氏
Ⅳ:東京大学大学院 工学系研究科
化学システム工学専攻(安全衛生管理室) 教授 博士(工学) 土橋 律 氏
Ⅴ:(株)大林組 技術研究所 都市・居住環境研究室 グループ長
東京工業大学 大学院情報理工学研究科 非常勤講師 工学博士 諏訪 好英 氏
日 時 平成20年 4月25日(金) 10:00~17:30
会 場 [大田区・蒲田] 大田区産業プラザ PiO D会議室
聴講料 1名につき 63,000円 <消費税込み、昼食・資料付き>
〔★1社2名以上同時申込の場合,1名につき 52,500円〕
プログラム
(10:00~11:15)
Ⅰ.近年の重大爆発・火災事故から何を学ぶべきか
(株)東レ経営研究所 三村 和男 氏
【講座趣旨】
近年相次いで発生している重大爆発・火災事故は取扱物質, プロセスの危険性評価,設備保全管理,工場安全管理が不十分 およびヒューマンファクターに起因するものが多い。 これら事故の教訓を踏まえ,化学プロセス・プラントの危険性評価と その結果に基づく防災対策のあり方について述べる。
1.近年における重大爆発・火災事故の発生状況と問題点
2.プロセス,設備の危険性評価
2.1 物質の危険性評価
2.2 研究,技術開発,設計,運転の各段階における危険性評価
2.3 危険性評価手法
2.4 同評価実施にあたっての注意点
3.危険性評価と防災対策の基本的な考え方
3.1 可燃性物質
3.2 反応危険性
3.3 混合危険性
3.4 爆発性物質
4.ヒューマンファクターを考慮した設備・作業の安全設計
5.安全・防災の考え方
[質疑応答]
(11:25~12:40)
Ⅱ.可燃性液体の危険性とその安全な取り扱い
総務省消防庁 消防大学校 消防研究センター 古積 博 氏
【講座趣旨】
化学物質の大部分を占める可燃性液体は, また,化学工業において大部分の火災・事故の原因物質となっている。 その危険性,取り扱い上の注意点,問題点を述べ,また,国内外の法令上の規制について説明する。 最近の火災・事故例を紹介し,再発防止に必要な点を述べる。
【可燃性液体による火災・爆発の防止】
1.可燃性液体の定義
2.可燃性液体の性状
2.1 引火,引火点
2.2 爆発現象
2.3 火炎伝播
2.4 可燃性液体の火災と消火
2.5 タンク火災とボイルオーバー
3.可燃性液体の取り扱い上の注意
4.法規制
4.1 国内法(消防法等,最近の法改正)
4.2 国際連合勧告書とGHS
5.危険性評価試験,
引火点,燃焼点,発火点,液体・液状の判定
6.代表的な火災,爆発,事故の事例と対策
7.その他,最近の話題(バイオ燃料,放火犯罪の増加等)
[質疑応答]
(13:20~14:35)
Ⅲ.静電気による爆発・火災の発生機構と
最近の災害発生状況
(独)労働安全衛生総合研究所 山隈 瑞樹 氏
【講座趣旨】
産業現場で問題となる静電気の発生及び帯電機構,ならびに放電及び可燃性物質への着火機構について, 平易に解説するとともに,火災,労働災害等に関する資料,及び典型的な災害事例をもとに 最近の災害の特徴について解説する。
1.爆発・火災の動向分析
1.1 火災統計
1.2 労働災害統計
2.静電気災害の基本機構
2.1 静電気の発生と帯電
2.2 放電現象と着火性
3.最近の災害事例解説
3.1 スプレー缶
3.2 研磨
3.3 鋭感金属粉体
3.4 その他
[質疑応答]
(14:50~16:05)
Ⅳ.可燃性気体の危険特性,危険性評価法
東京大学大学院 土橋 律 氏
【講座趣旨】
化学工場においては,多くの可燃性気体を取り扱っている。 可燃性液体の蒸発によっても可燃性気体が発生する。 可燃性気体には,爆発事故や火災を引き起こす潜在危険がある。 特に爆発事故では,しばしば重大な被害が広範囲に及ぶため,安全管理上十分な注意が必要である。
本講では,可燃性気体の危険性およびその評価方法について解説し, 可燃性気体の安全な取扱い,災害の防御,関係法令,事故事例などについて説明する。
1.可燃性気体とその危険特性
1.1 可燃性気体の定義
1.2 ガス爆発(爆燃)
1.3 爆ごう
1.4 ガス火災
2.可燃性気体の危険性評価
2.1 ガス爆発の危険性評価(爆発限界,最小着火エネルギー等)
2.2 爆ごうの危険性評価(爆ごう限界等)
2.3 ガス火災の危険性評価(火炎温度等)
3.可燃性気体の安全な取扱いと災害の防御
4.関係法規
5.代表的な事故事例と教訓
[質疑応答]
(16:15~17:30)
Ⅴ.工場・プラント施設における
爆発・火災事故の予防対策技術
(株)大林組 諏訪 好英 氏
【講座趣旨】
工場・プラント施設では,特殊なガスや薬剤を大量に扱う場合や,高温・高圧のプロセスが使用されることが多く,漏洩事故などが発生すると,爆発・火災事故などの大きな災害に発展する可能性がある。
このため,事故の発生要因を極力排除する(予防的対策)とともに, 万が一何らかの事故が発生した場合に爆発・火災事故に発展しないよう, 適切な対策を行うこと(被害最小化のための対策)が重要である。
本講では,工場・プラント施設における爆発・火災事故の実態,爆発に伴う現象, および対策の基本的な考え方を整理した後,予防的対策,被害最小化のための対策の それぞれについて行われている具体的な対策事例について述べる。
1.爆発・火災事故の実態
・爆発・火災事故の種類と実態 -漏洩ガス,揮発性物質,粉塵,水蒸気爆発-
・爆発・火災対策の位置付け
2.爆発現象とこれに伴う被害
・爆発に伴う人的被害,物的被害
・爆発による構造物の破壊現象
3.爆発・火災事故の予防対策技術
・漏洩ガスの挙動とその検知
・揮発性ガス濃度の予測・評価
・気中における粉塵,ミストの挙動
・屋内の濃度制御 -換気・排気およびその制御-
・静電気対策
4.被害削減のための対策
・離隔距離と障壁
・放爆構造
・避難経路の確保
5.今後の課題
[質疑応答]