講 師
Ⅰ:(株)スリーボンド 開発部 素材開発課 課長 赤坂 秀文 氏
Ⅱ:大阪市立大学 大学院生活科学研究科 講師 博士(理学) 酒井 英樹 氏
Ⅲ:協和界面科学(株) 研究開発部 部長 福山 紅陽 氏
Ⅳ:長岡技術科学大学 工学部 准教授 工学博士 河合 晃 氏
日 時 平成20年4月23日(水)10:30~16:00、24日(木)10:30~16:30
会 場 [東京・五反田] ゆうぽうと 5F かたくり
聴講料 1名につき63,000円 (消費税含む,昼食・資料付き)
[1社2名以上同時申込の場合 1名につき52,500円]
プログラム
(23日(水)10:30~12:00)
Ⅰ.接着理論と接着剤の種類・選定方法
●講師:(株)スリーボンド 開発部 素材開発課 課長 赤坂 秀文 氏
<講座趣旨>
化学的・物理的な面からの接着理論についての説明、および接着剤にかかる応力からみた各種接着剤の選定方法アウトラインについて紹介します。
はじめに ~接着とは~
1.接着理論
1-1 ぬれ・SP値 ~固体/液体界面~
1-1-1 ぬれ ~ぬれが必要なわけ~
1-1-2 SP値 ~似たもの同士はくっつきやすい~
1-2 結合と接着理論 ~各種接着理論~
1-3 力学理論 ~接着理論のバランス~
1-3-1 内部ひずみ ~接着剤内部のひずみ~
1-3-2 接着剤への応力 ~応力と接着強さ~
1.まとめ ~まとめと表面改質について~
2.接着剤の種類と選定方法
2-1 接着剤の分類 ~主成分・形態・硬化方法からみての分類~
2-2 接着剤の選び方
2-2-1 接着剤の劣化因子 ~温度・環境と接着力~
2-2-2 応力から見た材料特性 ~応力と接着剤種類一般論~
2-3 接着に関連する事項 ~作業性と法規制~
3.まとめ
[質疑応答]
(12:50~14:20)
Ⅱ.ぬれのメカニズムとコントロール技術
●講師:大阪市立大学 大学院生活科学研究科 講師 博士(理学) 酒井 英樹 氏
<講座趣旨>
素材を濡れやすくしたり,濡れにくくしたりする技術は,さまざまな分野で必要とされまた問題になっています。ぬれ性を制御する際に必要となるぬれの基礎知識,制御の考え方をわかりやすく解説します。
1.ぬれとは何か?
1-1 表面張力とは何か?
1-2 接触角とぬれ
1-3 ヤングの式とラプラスの式
1-4 複合面のぬれ,凸凹面のぬれ
1-5 真の接触角,見かけの接触角,動的接触角
2.ぬれ性の評価と制御
2-1 接触角測定の問題点
2-2 表面自由エネルギーに基づく表面分析法
2-3 ぬれ性の制御の考え方
[質疑応答]
(14:35~16:00)
Ⅲ.接触角測定によるぬれ性評価の注意点と評価事例
●講師:協和界面科学(株) 研究開発部 部長 福山 紅陽 氏
<講座趣旨>
各種材料の表面に関する,超親水化,超撥水化などの表面改質技術が目覚ましく発展している。「ぬれ性」は,これらに密接に関わる表面特性の一つである。ここでは,ぬれ性の直感的な評価指標である「接触角」と,ぬれ性を議論する上で不可欠な「表面張力」について,基本的な考え方や測定上の注意点を説明する。
1.ぬれ,接触角,表面張力
1-1 ぬれの理解
1-2 表面張力の理解
1-3 固体の表面張力の意味
1-4 Youngの式~表面張力と接触角との関係
1-5 接触角の解釈
1-6 表面張力の本質
2.接触角測定と注意点
2-1 接触角解析の基本的な考え方
2-2 接触角の繰返し精度
2-3 接触角と大気暴露時間との関係
2-4 接触角と表面吸着量との関係
2-5 接触角の定義をどうするか??
3.接触角による評価事例
3-1 表面改質効果の評価事例
[質疑応答]
(24日(木)10:30~16:30)
Ⅳ.実践的接着・剥離・ぬれのコントロール技術およびトラブル対策
●講師:長岡技術科学大学 工学部 准教授 工学博士 河合 晃 氏
<講座趣旨>
本講座では、ぬれ・接着等に注目し、表面エネルギーを基本としたアプローチを丁寧に講習します。また、研究開発・トラブルフォローといった実務上での取り組み方について、実例を交えて解説します。初心者にも分かりやすく、基礎から学んでいただけます。日頃のトラブルおよび研究開発相談にも応じます。
1.「ぬれ」の基礎
1-1 接触角の概要と変化について
1-2 液滴の接触角とは?(Youngの式)
1-3 粗い表面で接触角は変わる(Wenzelの式)
1-4 異種材質の基板上で接触角は変わる(Cassieの式)
1-5 時間経過による接触角の変化(Newmanの式)
2.表面エネルギーを使いこなすには?
2-1 なぜ表面エネルギーが同じでもぬれ付着挙動が異なるのか
2-2 表面エネルギーの求め方とは?
A.固体の表面エネルギー測定
B.液体の表面エネルギー測定
2-3 表面エネルギーγで付着現象を解析する
2-4 拡張係数で溶液中の付着性を解析する
2-5 拡張係数でスピンコーティングを評価する
2-6 拡張係数でインクジェットを評価する
A.インクジェットの方式と液滴挙動
B.版上でのインクの濡れ性
C.インクの付着
D.インク・版の表面エネルギー
E.液体(インク)の浸透性
3.「接着・付着」と「剥離」をコントロールする
3-1 なぜつくのか(接着剤のしくみ)
A.付着と剥離の要因は?
B.剥離後の付着面の解析
3-2 付着力と剥離力の違いとは?
3-3 どこが剥離するのか(付着不良を解析する手順)
実験式と観察法と応力解析
3-4 接着要因(相互作用力、凝集力など)を高めるには
有機材料/無機材料の接着と倒壊要因
3-5 剥離要因(応力集中、実効接着面積など)を抑制するには
A.剥離制御のポイント
B.接着層/基板界面の密着性
3-6 溶液中の接着力は大気中より低くなる理由
3-7 破断面に多くのヒントが存在する
A.エポキシ接着剤と付着性
B.破壊強度測定
C.破断面観察
3-8 局所解析により測定感度が高くなる
A.レジストの熱処理温度とパターン剥離力との関係
B.化学増幅型電子線用レジストパターン
C.ナノスケールでの接着現象
3-9 真の接着面積は低くなる(VF変形)
3-10 接着には最適な表面粗さが存在する
A.レジスト膜の付着性の基板粗さ依存性
B.接着層/基板界面の密着性
4.質疑応答+個別相談
日頃の技術相談(開発・改良・トラブル等)にも個別に応じます。
[質疑応答]